朴葉味噌

老化防止にも有効
朴葉味噌
20
126
1.5
1人分

材料

(4人分)
こうじ味噌100g
豆腐1丁
ねぎ、しょうが、みょうがなど各適量
朴葉4枚

効能

老化防止、免疫強化、動脈硬化、脂質異常

作り方

① 朴葉はさっと水をくぐらせて軽く拭く。
② 豆腐はやっこ切り、ねぎは刻む、しょうがはすりおろす、みょうがは薄切りにする。
③ 朴葉の上に味噌をのせ、上に豆腐、ねぎ、しょうが、みょうがを置く。
④ ③の朴葉をコンロの上に置き、火をつける。味噌と豆腐の周りがジュクジュクと煮えてきたら、箸で少しずつ豆腐を崩し、味噌と具を混ぜていただく。

解説

朴の葉に味噌といろいろな食材をのせ、火にかけて焼きながら食べる朴葉味噌は、岐阜県飛騨地方に伝わる郷土料理です。三年続けて食べると身上がつぶれるといわれるくらい、食が進む名物料理です。飛騨地方の山林ではうちわほどの大きさ朴の木が自生しており、これを陰干しにして保存し使用します。冬の寒さが厳しい飛騨では、漬物樽の漬物が凍ることもしばしばで、本来は凍った漬物を朴の葉にのせ、囲炉裏で焼いたのがはじまりと伝えられています。漬物を焼いて食べるという食文化は飛騨地方限定といわれ、今では居酒屋のメニューとしても登場するほどポピュラーになりつつあります。

コメント

味噌は蒸した大豆に麹と塩を加えて発酵熟成させた食品です。発酵過程で酵素の働きにより、たんぱく質が消化吸収されやすい形に変化し、また原料の大豆には含まれていないビタミン類が新たに生成され、新陳代謝促進に働きます。同じく大豆を原料とする豆腐も味噌同様に消化吸収に優れ、胃腸を整えて食欲増進に働きます。ねぎ、しょうが、みょうがの持つファイトケミカル(植物の持つ抗酸化力)は、細胞の酸化を予防して免疫力の強化に働きます。良質なたんぱく質と脂質、植物の持つ薬効が取れる食べ合わせで、動脈硬化や脂質異常、老化防止が期待できる一品です。

●「朴葉」
朴葉は、モクレン科の落葉高木朴の木の葉です。葉は少し大きいものでは30cmほどの大きさを持ち、50cmほどになる大葉のものもあります。朴の葉は芳香があって殺菌作用があり、落ち葉は比較的火に強いため、古来より食物を包んだり、食器代わりに盛り付けたり、味噌や漬物を焼くフライパン代わりなどに用いられていました。また、朴の木の樹皮は、腹痛や下痢止めに効果のあるとして古くから民間療法として利用されています。
朴葉味噌
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