タコ飯

コレステロール低下、体力強化

① 米は研ぎ、分量より少し多めの水加減にする。
② タコは小さ目のぶつ切りにする。
③ にんじんは皮をこそげ、小さく切る。
④ ごぼうは皮をこそげ、ささがきにして水に放し、水気をきる。
⑤ 米の入った炊飯器にタコ、にんじん、ごぼう、Ａを入れ炊く。

⑥ 炊き上がったら軽く混ぜ、器に盛る。

タコ飯は愛媛県今津の名物料理です。漁師が取れたてのタコをぶつ切りにして、船上でご飯に炊き込んで食した漁師飯で、うまみと風味に溢れ、タコから出る色素でほんのり桜色に炊き上がります。瀬戸内海のタコは春の訪れとともに身が締まり、春先には「木の芽ダコ」と呼ばれるうまみの高い小ダコが収穫されます。タコは北海道から九州に至る各地の浅瀬の岩礁に棲んでおり、同様の料理は瀬戸内海周辺の海岸地域や茨城県などでも作られています。

タコは脂質や糖質が少ない低カロリー食品です。特有のうまみ成分ベタインが、シコシコとした歯ごたえとともに独特の味わいを作り出します。遊離アミノ酸の一種であるタウリンを豊富に含んでおり、ベタインと一緒に血中コレステロール値を下げ、血圧を下げたり動脈硬化の予防に働きます。にんじんとごぼうでビタミン・ミネラル・食物繊維が補われ、体力がつくヘルシー食になります。消化に時間がかかるためダイエットの補助食としても重宝されていますが、胃腸の弱っている時には食べ過ぎに注意しましょう。