イワシのおから漬け

生活習慣病の予防に有効
イワシのおから漬け
30
340
3.9
1人分

材料

(4人分)
イワシ400g
おから500g
A砂糖70g
85g
みりん80g
15g
赤唐辛子適量

効能

コレステロール低下、血栓予防、生活習慣病

作り方

① イワシは三枚におろし、塩をまぶして一昼夜置く。
② 鍋にAを入れて火にかけ、沸騰したらおからを入れ、おからに火が通るまでよく煮る。
③ ②のおからが十分冷めたら、器にイワシ、おから、赤唐辛子の順に重ね漬け込む。
イワシのおから漬け
④ 3~4日したら、食べる分だけ取り出し、イワシを食べやすい大きさに切り器に盛る。好みでわさび醤油を添えてもよい。

解説

傷みやすいイワシを無駄なく食べる工夫から生まれた愛知県渥美半島の郷土料理です。おから漬け(卯の花漬け)とは魚や野菜をおからに漬け込んだ料理で、海の幸に恵まれた渥美半島では、大漁のイワシをおからに漬けることで保存していました。おからは油をよく吸収するので、脂肪分の多いイワシの余分な脂が抜けてサッパリした味わいになります。イワシは空気に触れると酸化するので、食べるごとに取り出します。

コメント

イワシは私たちの体の中で作ることのできない多価不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)を豊富に含んでいる青魚です。EPAとDHAは血中コレステロールを下げ、血液をサラサラにする働きに優れているため、脳血栓や心筋梗塞などの予防に有効に働きます。イワシにはビタミンDも豊富に含まれ、カルシウム吸収を高めて精神安定にも働きます。食物繊維が豊富なおからと一緒に取ると、血中コレステロール値低下が高まり、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病予防に有効な食べ合わせになります。

●「おから」
おからは豆腐を作る際に出る豆乳の搾りかすで、別名「卯の花」「きらず」などと呼ばれています。固形分の50%以上は食物繊維で、たんぱく質や脂質を含み、カルシウムやカリウムなどのミネラルを豊富に含んでいます。おから自体には味がないのですが、味つけがしっかりしていれば、どんな食材と組み合わせても美味しく食べることができます。豊富な食物繊維は水溶性と不溶性がバランスよく含まれており、腸のぜん動運動を促して便通をよくし、腸内に溜まった老廃物を排出し、血中コレステロール値の低下に働きます。酸化しやすいので、早めに調理することが大切です。
イワシのおから漬け
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