せんだご汁

抗酸化力、高血圧、ダイエット

① じゃがいもは皮をむいてすりおろし、水の中で洗ってザルに漉し、水分をきる（あるは布きんで絞る）。
② 漉した液をしばらく放置し、上澄みを捨てると下に沈殿したでんぷんが残る。
③ １と２のを混ぜ合わせ、一口大の団子に丸める。これがせんだご。
④ ワカメは水で戻し、ざく切りにする。
⑤ たまねぎは薄切りにする。
⑥ 三つ葉はさっと茹で、細かく切る。
⑦ 鍋にだし汁を入れて火にかけ、煮立ったらせんだごを入れる。
⑧ せんだごが浮き上がってきたら、たまねぎとワカメを加え、しょう油と塩で味を調える。

じゃがいもの団子を入れて作るせんだご汁は、キリシタン信仰が盛んだった熊本県天草に伝わる郷土料理で、宣教師によって伝えられたと言われています。せんは「洗」で水洗いしたでんぷん、だこは「だんご」の省略と言われ、茹でたせんだごは、きな粉をまぶしておやつにすることもあります。

じゃがいもは炭水化物を主成分とし、ビタミンＣやカリウムを豊富に含んでいる根菜です。じゃがいものビタミンＣは加熱しても壊れにくく、コラーゲンの合成を促して活性酸素排除に有効に働きます。カリウムは体内の塩分バランスを保ち、血圧を安定させて高血圧の予防や治療に有効に働きます。ワカメのカリウムやアルギン酸とたまねぎの硫化アリルが、高血圧の予防効果をさらに高めます。エネルギーのあるヘルシーな汁物です。