静岡県

黒はんぺん

黒はんぺん
静岡県の焼津や清水ではイワシを原料にしたはんぺんが作られ、出来上がりの色が黒いことから「黒はんぺん」と呼ばれています。愛知県や三重県など各地でも同様のものが作られています。名の由来は①古く半弁(はんへ)と呼んでいいたのがなまった ②椀のふたや型を用いて半月状に作った ③江戸時代の駿河(現在の静岡県中央部)の料理人はんぺいが創案した、など諸説あります。

ウナ茶漬け

ウナ茶漬け
浜名湖周辺では水質や温度が適していることから、ウナギの養殖が盛んに行われています。養殖の始まりは明治30年代。ウナギには特に旬はありませんが、夏に多く出回り、秋になると海に下る産卵直前の天然ウナギが美味とされ珍重されています。浜名湖辺りまでが関東風の焼き方で、背開きのウナギを素焼きにしてからタレをつけて焼きます。

トロロ飯

トロロ飯
麦飯に山の芋のすりおろしをかけたトロロ飯は、広重の「東海道五十三次」や、芭蕉の句などにも登場する東海道丸子宿の郷土料理です。粘りの強い山の芋をのばすだし汁は、熱すぎると山の芋の消化酵素の働きが弱まり、低すぎる酵素が働かず粘りが出にくいので、温度に気をつけることが大切です。40~50℃がベスト。消化酵素は細胞をできるだけ細かくすると働きがよくなるので、トロロはしっかりすりおろします。