長野県

おやき(お焼き)

おやき(お焼き)
おやきは小麦粉をこねて作った皮に、季節の野菜の味噌和えやごま和え、漬け物、小豆あんなどの好みの材料を包み、焼いたり蒸したりして作る長野県の郷土料理です。米の少ない地方の主食・おやつとして食卓に並びました。地粉の皮生地がおやきの味ともいわれていますが、①重曹を入れてふっくらさせる ②そば粉を混ぜ合わせる ③米粉を使うなど様々です。作り方も焼く、蒸す、揚げるなど多様で、香りのある葉で包んで蒸す作り方もあります。

五平餅

五平餅
五平餅は長野県南部の木曾や下伊那地方に伝わる名物の郷土料理で、今では妻篭宿などで一年中売られていますが、新米やくるみの採れる頃がもっとも美味しいといわれています。五平というきこりが弁当に持参した味噌をつけた平らな握り飯を、焼いて食べていたことから五平餅と呼ばれるようになったと伝えられています。太くて長い竹の串に刺すものと、薄い板や割り箸に貼り付ける五平餅があり、たれも味噌、しょう油、両方を混ぜるなどの秘伝があります。

笹寿司(謙信寿司)

笹寿司(謙信寿司)
笹寿司は長野県に伝わる郷土料理です。①川中島に出陣の謙信勢の兵糧だった、②謙信が遠征してきた時に住民が献上したなどの言い伝えから、別名「謙信寿司」とも呼ばれています。一口大にまとめたすし飯に具をのせて笹で包む(あるいは笹の葉の上にのせる)形と、箱寿司風に作る形があります。使われる具はさまざまですが、卵や生の青み野菜は日持ちが悪いため、すぐに食べる時だけに使うのが無難です。殺菌作用に優れた笹の香りがほのかに漂う保存性のあるお寿司です。