愛媛県明浜町(あけはま)に古くから伝わる郷土料理です。生きたアジを用いた火を使わない汁かけ飯の一種で、伊予水軍の料理と伝えられています。日向飯と呼ばれる由来として、①この料理を食べていた漁師たちの本拠地である日振島(ひぶりじま)の「ひぶり」がなまった ②宮崎県の日向から伝わった ③明浜町の織物業者が宮崎県の日向で作って食べていた など諸説あります。用いられる魚はアジの他にイワシ、タイ、サヨリ、カツオなど新鮮なものが使われます。地域によっては用いる材料が「魚、卵、ごま、ねぎ、しょう油、海苔」の6種類であることから「六方飯(六宝飯)」とも呼ばれています。新鮮な魚と卵が身上のごはんです。