クローブ

cloves

解説

フトモモ科の熱帯常緑高木で、原産はインドネシアのモルッカ諸島。木全体に特有の香りがあり、とくに蕾に芳香性の精油を含んでいるため、別名「百里香」と呼ばれています。釘に似た花蕾のため、中国では釘を意味する「丁」、仏語では「Clou=釘」、英語では「Clove=釘」が当てられ語源となっています。日本には5~6世紀に伝来し、正倉院に当時の丁子が残されているといわれています。

成分

精油成分は20%と多く含んでおり、香りの主成分はオイゲノール。45℃前後でもっとも効率よく抽出される。

調理ポイント

香りが高く釘の形をしているので、肉や野菜に刺して調理するとよい。
精油を多く含んでいるので、かんきつ類に刺して「フルーツ・ポマンダー」をつくるとよい。消臭・防虫に効果がある。※ヨーロッパではクリスマスにて手製のフルーツ・ポマンダーをプレゼントする習慣がある。