行者にんにくのワンタンスープ

にんにくの数倍ものアリシンを含んでいる行者にんにくと、ビタミンB1が豊富な豚肉の食べ合わせは、疲労・倦怠感・食欲不振などの症状を回復させる最強のコンビです。しょうがを加えて食欲を増進させ、ブラウンえのきで腸内を整え、にんじんで抗酸化力を高めます。ブラウンえのきは野生種と栽培種のえのきを交配させた品種で、独特の風味を持ち、カサの部分はなめこに似たヌメリを持っています。

せりと明太チーズの大根巻き

せりと大根でビタミンC、せりとスライスチーズでビタミンAを取る食べ合わせは、血管や粘膜を強化し、風邪の予防や美肌作りに有効な一品です。せりの香り成分と大根の消化酵素が、胃腸の働きを促して消化を高めます。

せりとベーコンのにんにく炒め

せりに含まれるビタミン類やミネラル類は、血液の流れをスムーズにして健康な状態にする作用を持っています。にんじんやにんにくと一緒に取ると、抗酸化力がより高まり細胞の酸化が予防される食べ合わせになります。加熱し過ぎると栄養素や薬効が減少してしまうので、短時間でさっと加熱しましょう。

せりごはん

カロテンやビタミンCなどの栄養素を含むせりは、青菜の少ない冬から早春にかけての貴重な緑黄色野菜としてこの時期の食卓に登場する山菜です。特有の香り成分には食欲を増進させる働きがあり、米の糖質や焼き豚やカツオ節のたんぱく質を体内に有効に取り入れます。血液中に溜まった老廃物を排出して血液の流れをスムーズにし、体力増強に働きます。

たらの芽の豚肉巻き

動物性たんぱく質の豚肉と植物性たんぱく質を含有するたらの芽を一緒に取ると、アミノ酸バランスが優れ体や脳を若々しく保つ食べ合わせになります。たらの芽と豚肉の脂質が肌のかさつきを予防し、たまねぎの硫化アリルが豚肉のビタミンB1の吸収率を高めて、疲労や肩こり予防に働きます。

たらの芽の天ぷら

たらの芽の天ぷらは、たらの芽料理の定番中の定番。油で揚げることでカロテンが増加し、ポリフェノールの働きと一緒に抗酸化力を発揮し、がん予防や老化防止に働きます。天ぷらにする時は、アク抜きの必要はありません。衣は混ぜすぎるとグルテンが発生して天ぷらがカラッと揚がらないので注意しましょう。

たらの芽のお浸し

たらの芽はたんぱく質、脂質、各種ビタミン類やミネラル類など、豊富な栄養素を含有している春の山菜です。香り高い風味はピネンやペンテルで精神を安定させ、苦み成分のエラトサイトの抗酸化力が細胞の酸化防止に働きます。おろししょうがをプラスして、抗酸化力をさらに高め、胃腸の働きを活発にします。

豚肉のふき味噌焼き

たんぱく質や脂質を豊富に含む豚肉と、胃腸の働きを高めるふき味噌を一緒に取ると、豚肉のたんぱく質の消化が高まり体力増強に有効な食べ合わせになります。さらに、ふき味噌の食物繊維が豚肉のコレステロール除去に働くため、豚肉の脂質を安心して取ることができます。豚肉は寄生虫のいることがあるので、蒸し煮にしてしっかり火を通しましょう。

ふき味噌の焼きおにぎり

ごはんとふき味噌の焼きおにぎりは、冷めても美味でおべんとうにピッタリです。ふき味噌の苦みと香り成分が食欲増進に働き、胃腸の働きを強めて消化を促します。カツオ節を加えることでうまみがプラスされ、健脳効果も高まります。付け合せにビタミンCが豊富な大根と春菊を添えることで、栄養バランスを整えます。

ふき味噌

ふきのとうと甘味噌を練り合わせて作るふき味噌は、ほどよい苦みを持ったこの季節ならではの一品です。ふきのとうの特有の苦みはフキノール酸やケンフェノールなどのポリフェノール類で、フキノール酸は、血中ヒスタミンの働きを抑え、花粉症に効果があるといわれています。黒ずむのは豊富に含まれているポリフェノールのため。冷蔵庫に入れておけば、約1ヶ月は保存が可能です。