キウイ・レーズン・小豆のゼリー

キウイフルーツに豊富に含まれる食物繊維のペクチンは、カリウムやクエン酸の働きと一緒に、血中コレステロールを減らして脂肪分解に働きます。カリウムやサポニンが豊富な小豆と一緒に取ると、生活習慣病の予防に優れた働きを発揮し、高い利尿作用が期待できます。キウイ・寒天・小豆の食物繊維が腸の働きを整え、便秘予防に働きます。

キウイと豚シャブのキウイソース和え

キウイフルーツと豚肉は、キウイフルーツに含まれるたんぱく質分解酵素のアクチニジンが、豚肉をやわらかくして消化吸収を高めるため、胃もたれが予防されて体力が強化される食べ合わせです。キウイフルーツに含まれる豊富なビタミンCが抵抗力を増強し、抗がん作用やストレス解消にも有効です。パプリカでビタミンCをプラスして抗酸化力を高めます。

なすとピーマンの味噌炒め煮

なすとピーマンは、なすのナスニンやフラボノイド、ピーマンの葉緑素と食物繊維の働きなどで、コレステロール値を低下させる食べ合わせになります。また、毛細血管を強化する働きにも優れており、動脈硬化や高血圧の予防に有効です。味噌を加えることで動脈硬化予防がさらに高まり、ごま油を使うことで血中コレステロールを抑える働きがさらに高まります。

蒸しなすとトマトの合わせ醤油和え

なすの優れた効能は、皮に含まれるナスニンという成分が持つ抗酸化作用です。悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化の予防に働きます。また、実に含まれるフラボノイドには毛細血管を丈夫にする働きがあります。トマトと一緒に取ると、血糖値や血圧安定に有効な食べ合わせになり、蒸すことで体を冷やす作用が和らぎます。トマトのリコピンやにんにくのセレンが抗酸化力を高め、抗がん作用に働きます。

菊酒(きくざけ)

重陽の節句に登場する「菊酒」は、菊の花・葉・穀物(黍と米など)で作られる薬霊酒です。菊には疲労回復や食欲増進効果があるとされ、中国後漢末の書物には、「菊の滋液」を飲んでいる地域の人は皆長寿であると書かれています。ここでは甲類の焼酎に菊花を漬けた菊酒を作りましょう。熟成すると薄い飴色になります。いただく時は菊の花びらを浮かべてどうぞ。

菊飯

古来中国では「菊」は邪気を祓い、延命力があると信じられていました。中医学では菊の花には解毒作用・熱性の頭痛・結膜炎・皮膚炎などの働きがあるとされ、生薬として利用されています。米のでんぷん・たんぱく質・ビタミンやミネラル・食物繊維が体力を強化し、腸の働きを整えます。ここでは食用黄菊の阿保宮を使ってみましょう。残った菊花は酢の物・お浸し・辛子和え・おすましの吸い口などに利用できます。

焼き味噌

焼き味噌は香ばしく、消化吸収のよいたんぱく質がしっかり取れる健康食です。味噌の発酵熟成過程で生まれるビタミン類が新陳代謝促進に働きます。消化を助けて胃腸を丈夫にするねぎ、血管をしなやかにして細胞の老化を遅らせるごま、良質なたんぱく質を持つカツオ節を加えることで、細胞の酸化が予防され老化防止効果が高まります。食物繊維も豊富な食べ合わせなので、腸の働きが整えられ便秘解消にも有効です。

ねぎ味噌の豚肉巻き

ねぎは、ひき始めの風邪の特効薬といわれる野菜です。特有の辛み成分のアリシンは血行をよくして体を温め、解熱作用を持っています。ねぎにしょうがを加えると発汗・解熱作用が、味噌を加えると栄養価が高まり、悪寒がするのに汗が出ない初期の風邪の時に特におススメの食べ合わせとなります。ビタミンB1が豊富な豚肉と一緒に取ると、ねぎの硫化アリルの働きが高まり、疲労感や倦怠感が回復され、免疫力が高まります。

5色卯の花

おからは豆乳を搾り取った残りの成分で、大豆の栄養素を持った食材です。良質なたんぱく質を含み、鉄分は豆腐よりも多く、食物繊維は何と約3倍、カルシウムやカリウムも豊富に含んでいます。食物繊維は水溶性と不溶性がバランスよく含まれているため、腸内の老廃物を排出して腸をキレイにする働きに優れています。食物繊維が豊富なヒジキ、小豆、とうもろこし、青ねぎと一緒に取ることで、血中コレステロールを絡め取って体外に排出し、血糖値の急上昇を抑えて糖尿病の予防にも有効に働く食べ合わせになります。

おろしにんじんと紅鮭の炊き込みごはん

にんじんはβ‐カロテンが豊富な緑黄色野菜で、鮭は良質な不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)を豊富に含む魚です。にんじんのβ‐カロテンは、油と一緒に調理すると吸収力が高まるので、鮭と一緒に炊き込むと、皮膚や呼吸器系の粘膜が強化されて抵抗力が高まり、風邪予防にも有効な食べ合わせになります。鮭の良質な脂質を無駄なく取り入れるには、炊き込みや煮物が一番有効な調理法です。