豊富なミネラルや食物繊維を含む昆布は、その多くの薬効から「海の野菜」とも呼ばれています。食物繊維のフコイジンには免疫力を強化する働きがあり、アルギン酸には体内の余分な塩分を体外に排出する働きがあります。しいたけと一緒に煮付けることで高血圧や心筋梗塞の予防が期待できます。
チーズとじゃがいもは、チーズのビタミンAとじゃがいものビタミンCを取ることができるため、美肌作りに有効な食べ合わせです。チーズのビタミンB2が体内の過酸化脂質をできにくくして動脈硬化の予防に働き、肌荒予防に働きます。パセリやにんじんをプラスすることでβ-カロテンとビタミンCがプラスされ、抗酸化力が高められて、より一層の美肌効果が期待できます。
チーズのたんぱく質はアミノ酸組成に優れ、ビタミンAは皮膚や粘膜を強化して眼に栄養を与えます。ツナのEPA(イコサペンタエン酸)とにんにくの硫化アリルが血液をサラサラにして高血圧や脂質異常の予防に働きます。チーズに豊富に含まれるカルシウムが骨粗鬆症を予防し、良質なたんぱく質が内臓・筋肉・血液などの体のもとを作ります。
11月15日は油気のあるものを食べ、これからやって来る本格的な冬の寒さに備えるために、体の中から温まる具だくさんのけんちん汁を作ります。収穫の終わった時期であり、畑で取れた野菜を豊富に入れて作ります。豆腐をたっぷりの油で炒めることで良質な脂質を、野菜類でビタミン・ミネラル・食物繊維を取り、疲れた体に栄養を補給します。保存しておいた山菜類を加えると、食物繊維やミネラルをより一層豊富に取り入れることができます。11月15日に行われていた「油祝い」は、寒い冬を乗り切る先人たちの知恵から生まれた行事です。