タラは平均寿命が13~14年とも言われる生命力の強い魚です。良質なたんぱく質やカルシウムを豊富に含み、肝臓には脂溶性ビタミンのAやDが多く含まれ、肝油の原料にも使用されています。発汗・呼吸の調整・血液循環の改善などの効能を持つみょうがと一緒に取ると、動脈硬化や脂質異常などの予防に有効な食べ合わせになります。タラとチーズのカルシウムとビタミンDが丈夫な骨や精神安定に働き、風邪予防の効果も期待できます。
鶏肉の良質なたんぱく質は淡泊でやわらかく、消化のよいのが特徴です。特に必須アミノ酸のメチオニンを多く含んでいるため、肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝予防に有効です。黒きくらげはミネラルを豊富に含み、高い血液浄化作用を持っています。みょうが・鶏肉・きくらげを一緒に取ると、血流がよくなり、心臓病や脳卒中の予防に優れた食べ合わせになります。みょうがのα‐ピネンときくらげの血液浄化作用は、月経不順や月経痛、女性の冷えなど女性の体調不良に有効に働きます。
江戸時代の諺に「サンマが出るとあんまが引っ込む」とあるように、サンマは良質なたんぱく質と脂質、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいる栄養魚です。塩を振って酢に漬けたサンマには良質の脂質が損なわれずに含まれており、抗菌・解毒・消炎作用を持つみょうがの辛み成分と一緒に取ると、血栓予防や胃腸の働きを活発にして免疫力を強化する優れた食べ合わせになります。味噌がプラスされることで脳の老化防止効果が高まり、細胞の酸化予防にも有効になります。
アジはたんぱく質・脂質・ビタミンB1やB2、グルタミン酸やイノシンなどの遊離アミノ酸を多く含み、高い栄養価と独特のうまみを持つ青魚です。みょうがと一緒に取ると、アジの血栓予防に働くEPA(イコサペンタエン酸)とみょうがの精油成分α‐ピネンの血液循環の改善効力により、脳卒中や動脈硬化の予防に有効な食べ合わせになります。酢を加えることで血流促進がさらに高まり、高血圧予防や疲労回復効果も倍増します。
味噌とナッツをのせて焼くみょうが料理は、みょうがの優れた精油成分α‐ピネンの効能を無駄なく取り入れられる一品です。味噌とナッツにはリノール酸・オレイン酸・ビタミンEなどの良質な脂質が多く含まれており、血管壁についた悪玉コレステロールを取り除き、動脈硬化や心臓疾患などの予防に有効に働きます。血行がよくなり、胃腸の働きが整えられて食欲増進にも有効です。
アーモンドに豊富に含まれる一価不飽和脂肪酸や食物繊維、ごまに含まれるリノール酸やオレイン酸はコレステロール低下に働くため、赤じそとアーモンドを一緒に取ると、心臓疾患や動脈硬化などの予防に有効な食べ合わせになります。また、赤じそとごまを一緒に取ると、アントシアニンの吸収が高まり細胞の酸化予防効果が高まります。赤じそに含まれるフラボノイドの一種のルテオリンは加熱しても壊れない、吸収されやすいという特性を持っており、抗アレルギーや抗炎症に優れた効果を発揮します。赤じそを通年を通して常食することで花粉症軽減が期待できます。
緑豆春雨は緑豆のでん粉から作られる春雨です。中国では古来より緑豆には夏バテやむくみを予防する効果があるとされ、広く一般的に使われています。主成分はエネルギー源となるでんぷんで、泡菜の乳酸菌と低カロリーなエビを一緒に取ると、脂質異常や糖尿病などの生活習慣病予防やダイエット食として優れた食べ合わせになります。泡菜の食物繊維とエビのベタインが血中コレステロール低下に働き、しょうがやねぎがその効能をさらに高めます。