はと麦と豚肉のお粥

体内の余分な水分を排出するはと麦は美肌効果の高い穀物で、良質なたんぱく質を持ちビタミンB群を豊富に含んでいます。豚肉はビタミンB群やビタミンEを豊富に含み、体や脳の若さ維持に働きます。にらの硫化アリルがビタミンB1の吸収を高め、はと麦が胃腸の働きをよくするため、はと麦・豚肉・にらのお粥は体力が強化され滋養に溢れた食べ合わせになります。

カキとなめこのお粥

「海のミルク」と呼ばれるカキは、糖質にうまみ成分のグリコーゲンを豊富に含み、虚弱体質の体力強化に効果的な食材です。なめこのヌメリが胃腸を強化し、にらの硫化アリルがビタミンB1の効力持続に働くため、カキ・なめこ・にらを一緒に取るお粥は滋養強壮に優れた食べ合わせになります。

蓮の実と鶏肉のお粥

蓮子(レンズ)と呼ばれる蓮の実は、生命力を養う食べ物として中華料理では頻繁に登場する食材です。消化吸収に優れた良質なたんぱく質を含む鶏肉と一緒に取ると、体が温まって血流がよくなり、体力が強化される食べ合わせになります。お腹を温める作用を持つ蓮の実と鶏肉は、病後の体力が落ちた時に特に効果が期待できます。

大麦入り小豆粥

月の始めと半ばに小豆粥を食べる習慣は、小豆でたんぱく質やビタミン類を取り体調を整えた先人たちの食の知恵です。小豆粥に、たんぱく質・脂質・ミネラル類・ビタミン類を豊富に含んだ大麦をプラスして、滋養強壮を高めます。小豆と大麦に豊富に含まれる食物繊維が、コレステロール低下や便秘予防に働きます。

やまのいもと大麦のお粥

別名「山うなぎ」「山薬」と呼ばれるやまのいもは、滋養強壮に優れた食べ物で、消化酵素やヌメリ成分が消化吸収を高めます。大麦は「五穀の長」と呼ばれる薬効の高い穀物で、消化不良に効果があります。昔からやまのいもと大麦を食べ合わせる麦とろは、消化のよい食べ物として有名。お粥にしてさらに消化を高めます。

梅干と青じそのお粥

梅干の有機酸は胃の中で胃酸の代役を果たすため、食欲を増進させて胃腸の働きをよくする作用を持っています。疲れを回復する効果にも優れ、疲れた胃をいたわり食欲不振を防ぎます。青じそも梅干し同様の働きがあり、梅干しと青じそを一緒に取ると、胃腸の働きが高まり食欲増進に有効な食べ合わせになります。青じその抗菌作用は細かく切るほど高まります。

青菜粥

春菊、ほうれん草、かぶの葉などの青菜は、β‐カロテンやビタミンC、食物繊維などを豊富に含む緑黄色野菜です。春菊とかぶの葉は胃腸を丈夫にする働きを持ち、ほうれん草は鉄分や葉酸などの増血作用の高い成分を多く含んでいます。栄養価の高い青菜のお粥は、食欲不振時のエネルギー源として最適です。

かぼちゃと鮭のお粥

β-カロテンが豊富なかぼちゃは、体を温めて血流をよくする温性の野菜です。同様に鮭はビタミンAが豊富な温性の魚。かぼちゃと鮭を炊き込んだお粥は、粘膜を強化して消化吸収能力を高め、風邪の予防に働きます。かぼちゃのβ-カロテンは鮭の脂質で吸収率が高められ、眼に栄養を与え皮膚を健康に保ちます。

ゆずと白菜のお粥

ゆずはビタミンCが豊富で体を温める作用を持っています。同様にビタミンCが豊富な白菜は体内の余分な熱を取り去る作用を持っており、ゆずと白菜を一緒に取ると熱のある初期の風邪に有効な食べ合わせになります。血行をよくするもち米をプラスして体力を増強し、白菜の特殊成分ジチオールチオニンが細胞の酸化を予防します。

焼きねぎとしょうがのお粥

ねぎの辛み成分であるアリシンは胃液の分泌を促して消化を高め血行をよくする働きを持っており、白い部分は中医学では葱白(そうはく)と呼ばれ、薬効が多く含まれています。咳を鎮める働きを持つしょうがと、胃腸の働きを増進させる青じそと一緒に取ると、体が温まり発汗作用が高まるため、初期の風邪予防に有効な食べ合わせになります。