カテゴリー: 10月の旬の食材
10月は秋の真中の月。空はますます澄み渡り、夜空の月も冴え渡ります。10月は9月の「中秋の名月(十五夜)」と並ぶ「十三夜」のお月見の月であり、十三夜の夜は晴れ渡ることが多いため、「十三夜に曇り無し」ともいわれています。
朝晩の冷気も増してくるので、体を冷やさず喉を痛めないように注意しましょう。皮膚や粘膜を強化するにはビタミンAやカロテンを豊富に含む食材を心がけて取るようにし、同時にビタミンCも不足なく取り、毛細血管や結合組織を丈夫にすることも大切です。粘膜が乾燥して固くなると呼吸器系の低下が起き、風邪をひきやすく、皮膚もパサつき乾燥肌になりがちです。
胃腸を温める根菜類や、皮膚を潤す魚介類を賢く取り、秋の冷気に負けない体力をつけましょう。
10月に紹介する食材は9品目。良質な脂質を持つ魚が豊富に出回ります。とくに10月のサンマの脂質含有量は9月のサンマに比べてぐっと増え、まさに旬の盛りを迎えます。胃腸を温める根菜類や抗酸化力の高い果物もたくさん登場する嬉しい季節です。
●十三夜とは
古くから秋の名月を鑑賞する「お月見」の風習を持っている日本。「中秋の名月(十五夜)」は中国から伝来した風習ですが、「十三夜」は日本独特の風習といわれています。 十五夜にお月見をしたら、必ず十三夜にもお月見をする風習がありました。これは十三夜のお月見をしないことは「片月見」といわれ、忌まれていたからです。 さといもなどを供えることが多い十五夜は「芋名月」とも呼ばれていますが、栗や豆を供える十三夜は「栗名月」とか「豆名月」と呼ばれています。中秋の名月の後なので「後の月」、十三夜の夜のお天気で翌年の小麦の収穫を占う習慣から「小麦の名月」などの呼び名でも呼ばれています。 2005年の十三夜は10月15日に当たります。ちなみに2006年は十五夜が10月6日、十三夜は11月の3日になります。秋の名月を楽しんでください。