山形県

納豆汁(山形)

納豆汁(山形)
山形県の郷土料理で、雪が深く春の七草を揃えることが困難だったことから、七草粥の代わりに納豆汁を食べたといわれています。具は各家庭で異なりますが、必ず入るのが「いもがら」です。いもがらはさといもの葉柄(ようへい:葉や茎の部分)を乾かしたもので、「干しずいき」とも呼ばれています。低エネルギーでカルシウム・カリウム・食物繊維などが豊富に含まれ、骨や歯の強化、血圧安定やコレステロール低下に有効な食材です。

冷や汁(山形)

冷や汁(山形)
冷や汁は米沢藩の陣中食ともいわれている郷土料理です。宮崎県の郷土料理「冷や汁」は熱いごはんや麦飯にかけて食べる冷たい汁物ですが、山形県の冷や汁は「三杯漬け」ともいうようにお浸しの部類に入る料理です。季節によって食材は変わりますが、必ず入れるのが「凍りこんにゃく」です。

山形だし

山形だし
夏野菜や香味野菜を細かく切り、よく冷やしてからしょう油に馴染ませて作る「だし」は、山形県の夏の郷土料理です。忙しい農繁期の火を使わないスピード料理であり、食欲の落ちる夏場の食欲増進料理。山形県では毎日食べても飽きないといわれ、ごはんにかけたり、豆腐、そばやそうめんの薬味などに使われ、夏の食卓に欠かせない一品です。地域や家庭によって様々なバリエーションがありますが、よく冷やして清涼感を楽しむ夏ならではの一品です。