古代米

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解説

古代米とは、稲の原種で野生稲の特徴を受けついでいる米(稲)をいいます。色が赤、黒、緑などの有色米が多く、実りの頃、籾がひとりでにこぼれ落ちます。背丈が高いため倒伏しやすく、品種改良された現代の米に比べて収量が半分以下。糠の部分に赤い色素(タンニン)を含んでいる赤米、紫黒の色素(アントシアニン)を含んでいる黒米、緑の色素を含んでいる緑米があります。

成分

古代米には白米に比べてたんぱく質、ビタミン類、ミネラル類を多く含有している。健康食として人気がある。

調理ポイント

赤米は五分づきにすると薄紅色になり、白米と混ぜて炊くとピンク色に染まる。
黒米を五分づきにすると黒紫色になる。白米と混ぜると食べやすくなる。
●古代米(黒米)
古来中国では宮廷に献上する米であり、楊貴妃も美容食として好んで食べていたといわれています。薬膳料理に多く使われ、「薬米」の別名も持ち、五分づきにすると米が紫色になるため「紫米(紫黒米)」ともいわれます。米粒の形は、ジャポニカ種とインディカ種があり、世界的には長粒が多くほとんどがもち種です。
●古代米(赤米)
野生稲の大部分がこの赤米であるところから、米のルーツといわれています。縄文時代晩期に日本に伝わった最初のイネと考えられ、お赤飯のルーツといわれる赤い色が特徴です。穂が赤い色をしており、あっさりした味です。

レシピ