1982年、「七五三」にあたる11月15日に栄養豊富な昆布を子どもたちに食べて欲しいとの願いから、日本昆布協会が記念日として制定しました。またこの時期はその年に収穫された昆布が市場に登場する時期でもあり、海からの贈り物に感謝するという意味合いも込められています。昆布は「海の野菜」とも呼ばれるミネラル豊富な海藻です。高血圧や脂質異常などの生活習慣病の予防に優れた効果を発揮し、日本一の長寿を誇る沖縄(女性が日本一)の食生活を支えた食品としても評価されています。
昆布はヨウ素(ヨード)を豊富に含んでいる海藻です。ヨウ素は甲状腺ホルモンの生成に不可欠なミネラルで、血中コレステロールを下げる働きがあるため、動脈硬化の予防に有効に働きます。豚肉と一緒に取ると、ヨウ素の吸収率が上がり、より一層の効果が期待できます。白滝の食物繊維をプラスして腸内環境を整え、便秘を予防します。
豊富なミネラルや食物繊維を含む昆布は、その多くの薬効から「海の野菜」とも呼ばれています。食物繊維のフコイジンには免疫力を強化する働きがあり、アルギン酸には体内の余分な塩分を体外に排出する働きがあります。しいたけと一緒に煮付けることで高血圧や心筋梗塞の予防が期待できます。
タコのタウリン、昆布の水溶性食物繊維のアルギン酸、しいたけのレンチシンには血流をよくしてコレステロールを低下させる働きがあるので、脂質異常や動脈硬化などの生活習慣病の予防に有効です。昆布の表面についている白い粉はマンニットという成分で、利尿効果があり、血圧を下げる働きを持っています。
サンマのたんぱく質はアミノ酸価が100%と良質で、豊富に含まれる多価不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は動脈硬化や高血圧などの予防に有効に働きます。昆布・こんにゃく・黒豆と一緒に取ると、カリウム・カルシウム・食物繊維がたっぷり取れるため、脳出血予防に優れた食べ合わせになります。しょう油の量を減らして酢を多くすると、塩分摂取量を減らすことができ、さらに消化吸収も高まります。
しいたけは強力な抗ウイルス性や抗がん作用を持つきのこで、ビタミンDは造骨に働きます。昆布は「海の野菜」と呼ばれるようにミネラル類を豊富に含んでいます。しいたけ・昆布・松の実を一緒に取ると、豊富な食物繊維がコレステロール値低下に働き、骨粗鬆症の予防や抗がん作用に有効な食べ合わせになります。
かぶに含まれる抗がん物質のグルコシノレートやビタミンCは、生食すると無駄なく取り入れることができます。この高い抗酸化力は鮭のアスタキサンチンと一緒に抗がん作用に働きます。かぶや昆布に含まれるカルシウムは、鮭のビタミンDの働きで吸収が高まり、骨や歯を丈夫にして骨粗鬆症の予防に有効です。
かぼちゃ・糸昆布・落花生は、かぼちゃのβーカロテン・糸昆布に含まれる豊富なミネラル・落花生の不飽和脂肪酸が、生活習慣病を予防し、動脈硬化促進を抑制する有効な食べ合せになります。昆布や落花生の豊富な食物繊維が血管壁のコレステロール沈着を予防し、βーカロテンがLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化変性を予防します。