風祭り

立春から数えて二百十日前後にあたる9月1日頃は稲の開花期に当たります。同時に台風などの来襲がもっとも多い時期です。この時期の風は収穫前の農作物に影響を与えることが多く、そのため風害を鎮め、春から夏にかけて大切に育ててきた農作物が風害に遭わないよう豊作を祈願する風祭りが行われます。この日は稲田に入るのを避け、稲穂を神様に供え、きのこ飯と焼き味噌を添えます。焼き味噌を供えるのは、焼き味噌を食べると風神はより一層の力がついて、あっという間に吹き抜けてしまうと信じられているゆえです。風祭りでは富山県富山市の「おわら風の盆」が全国的に有名です。

焼き味噌

焼き味噌
焼き味噌は香ばしく、消化吸収のよいたんぱく質がしっかり取れる健康食です。味噌の発酵熟成過程で生まれるビタミン類が新陳代謝促進に働きます。消化を助けて胃腸を丈夫にするねぎ、血管をしなやかにして細胞の老化を遅らせるごま、良質なたんぱく質を持つカツオ節を加えることで、細胞の酸化が予防され老化防止効果が高まります。食物繊維も豊富な食べ合わせなので、腸の働きが整えられ便秘解消にも有効です。