駅弁の日

1993年、日本鉄道構内営業中央会が「4月は行楽シーズンで駅弁の需要が増える」ことと、「弁当(ベントウ)=10」の語呂合わせでこの日に制定しました。また4月の「4」と10日の「十」を合わせると「弁」という漢字に見えるということも、この日に制定された理由です。日本で駅弁が初めて売り出されたのは1885年(明治18)7月16日ですが、7月は季節柄弁当が傷みやすいため、記念日は4月に設定されました。

母子草のそぼろ弁当

母子草のそぼろ弁当
豚肉はビタミンB1、アミノ酸バランスに優れたたんぱく質、ビタミンAやEも豊富に含む食品です。卵は完全食品といわれる栄養価を持つ食品で、ビタミンBを含む母子草、糖質が主成分の米と一緒に取ると、栄養バランスに優れたエネルギー溢れる滋養豊かな食べ合わせになります。母子草とにんにくの抗酸化力が細胞の酸化を予防し、生活習慣病や抗がん作用に働きます。豚肉と卵を一緒に取ると、記憶力向上の食べ合わせになります。

イカ飯

イカ飯
ジンドウイカ(別名:小イカ・アカイカ・ケンイカなど)で作るイカ飯は北海道の郷土料理です。イカの胴身にもち米を詰めて爪楊枝で留め、だし、砂糖、酒、しょう油で煮たもので、昔、道南地方の漁師は、腹持ちのよいこの料理を船上の副食兼用の弁当にしたといわれています。胴身に山菜類を入れることで食物繊維やミネラルを取ることができ、栄養バランスが高まります。別名「ポンポン煮」とも呼ばれ、特に函館本線森駅のイカ飯が駅弁として有名です。

目張りずし

目張りずし
大きなおにぎりを高菜漬けで包んで作る目張りずしは、和歌山県熊野地方の郷土料理です。「食べるときに目を見張るほど大きな口を開けて食べる」「目を見張るほどおいしい」といわれることが、その名の由来といわれています。元々は山仕事や畑仕事の合間に食べるお弁当として作られ、戦前までは「高菜の握り」と呼ばれていました。高菜漬けは各地にありますが、熊野地方のものは味が自慢です。

ののこ飯

ののこ飯
ののこ飯は鳥取県米子市の郷土料理です。油揚げに米と具を混ぜて詰めたものを調味しただし汁で炊く料理で、その昔、農家や漁師のお弁当として食べられていました。炊き上がった油揚げが、綿入れの「布子(ぬのこ)」に似ていることから、「ぬのこ」がなまって「ののこ」になったのが、名の由来といわれています。三角に切った油揚げで炊き上げたものは、出来上がりの姿が大山(だいせん)の姿に似ていることから、「いただき」とも呼ばれています。