船場汁

体力が強化され、生活習慣病予防に効果を発揮
船場汁
30
112
1.4
1人分

材料

(4人分)
サバ300~400g
大根5cm
ねぎ1本
A少々
大さじ1
薄口しょう油大さじ1
しょうが汁適量
好みで適量

効能

体力強化、生活習慣病

作り方

① サバは大きめの筒切りにし、塩を振り、約1時間置いて身を締める。塩サバの場合はそのままでよい。
② ①のサバを熱湯にさっと通し、水洗いをして汚れをキレイに落とす。
③ 大根は短冊切りにする。
④ ねぎは斜め薄切りにする。
⑤ 鍋にサバ、大根、水3カップを入れて火にかけ、大根がやわらかくなるまで煮る。目安は20分。
⑥  Aで味を調え、しょうが汁を加える。
⑦ ねぎを加えてさっと火を通す。好みで酢を垂らしてもよい。

解説

船場汁は、商人の町、大阪船場で生まれたサバのアラで作る汁物です。船場の商家では丸ごとの新鮮なサバを買い求め、身の部分は主人とその家族が食べ、使用人は残ったアラでだしを取り、大根を加えて汁物を作り食していたと伝えられています。残り物ですが船場汁は体の温まる栄養価の高い汁物です。使用人の日常食はアラを使った船場汁など、残り物を利用した料理が多かったのですが、月の1日と15日の夕食にはサバやイワシなどの青魚を食べたといわれています。船場汁はうまい・安い・栄養があるという大阪生まれの合理的な料理です。

コメント

サバは体のもとを作るたんぱく質を豊富に含み、脂質は不飽和脂肪酸のEPA(イコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)で、EPAは血管を丈夫にして血栓を予防し、DHAは脳の働きを活発にして記憶力向上に働きます。大根は加熱すると胃腸を温めて消化吸収を増進する働きがあるため、サバと一緒に取ると、体力が強化され、生活習慣病予防に効果が発揮される食べ合わせになります。ねぎ特有の辛み成分のアリシンには血行をよくして体を温める作用があります。
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