日向飯
栄養バランスに優れた食べ合わせ
20
469
2.1
1人分
469
2.1
1人分
効能
滋養、抗酸化力
解説
愛媛県明浜町(あけはま)に古くから伝わる郷土料理です。生きたアジを用いた火を使わない汁かけ飯の一種で、伊予水軍の料理と伝えられています。日向飯と呼ばれる由来として、①この料理を食べていた漁師たちの本拠地である日振島(ひぶりじま)の「ひぶり」がなまった ②宮崎県の日向から伝わった ③明浜町の織物業者が宮崎県の日向で作って食べていた など諸説あります。用いられる魚はアジの他にイワシ、タイ、サヨリ、カツオなど新鮮なものが使われます。地域によっては用いる材料が「魚、卵、ごま、ねぎ、しょう油、海苔」の6種類であることから「六方飯(六宝飯)」とも呼ばれています。新鮮な魚と卵が身上のごはんです。
コメント
アジはカルシウムやビタミンB2、多価不飽和脂肪酸のDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(イコサペンタエン酸)を豊富に含み、独特のクセのないうまみはグリシンやグルタミン酸などの遊離アミノ酸です。鶏卵のたんぱく質はアミノ酸組成に優れ、特にメチオニンは肝臓機能や増毛に有効で、脳や神経が必要とするレシチンを多く含んでいます。たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルがバランスよく取れる栄養バランスのよい一品です。海苔のビタミンAとビタミンCが活性酸素除去に働きます。