ミヌダル（豚肉の黒ごま蒸し）

疲労回復、老化、健脳

①黒ごまはよく煎り、すり鉢で油が出るまでする。
②①にＡを加えてよくすり混ぜ、たれを作る。
③豚肉は５mm厚さで、できるだけ大きく切る。
④バットにたれの半量を入れ、豚肉を並べ、残りのたれをかけ、約１時間味を馴染ませる。
⑤蒸気の上がった蒸し器に竹の捲きすを敷き、豚肉をのせ、１５～２０分蒸す。※蒸し器に直接入れるとくっついたり、味が逃げてしまうので竹の捲きすにのせて蒸すとよい。
⑥冷めたら食べやすい大きさに切り、刻みねぎを飾る。

沖縄県の郷土料理で、首里独特の御殿料理だったといわれています。黒ごまを使っているので出来上がりが真っ黒になるため、「黒肉（くろじし）」とも呼ばれています。沖縄県では豚肉が多種多様な料理に使われ、このミヌダルは前菜や酒の肴に供されます。

豚肉はアミノ酸バランスに優れたたんぱく質、糖質をエネルギーに変えるビタミンＢ１を豊富に含んでいる肉です。ビタミンＢ１は別名「疲労回復のビタミン」とも呼ばれ、白米を主食とする日本人には欠かすことのできない重要な栄養素です。ビタミンＡやＥも豊富に含まれ、ごまの良質な不飽和脂肪酸や高い抗酸化力を持つセサミンやビタミンＥと一緒に取ることで、体や脳が若々しく保たれ、足腰の衰え改善に働きます。ねぎの硫化アリルがビタミンＢ１の吸収率を高めます。