たけのことニシンの味噌煮

便秘解消にも優れている
たけのことニシンの味噌煮
30
84
1.7
1人分

材料

(4人分)
たけのこ(茹でたもの)200g
身欠きニシン3本
昆布10cm
だし汁3~4カップ
味噌40g

効能

血栓予防、整腸作用

作り方

①身欠きニシンは米のとぎ汁に一晩漬けて戻す。身がやわらかくなったら水の中で汚れを洗い落とし、3~4cm長さに切る。
②たけのこは厚めの輪切りにする。太い部分はいちょう切りにする。
③昆布はかたく絞った濡れ布きんで表面をさっと拭き、細切りにする。
④鍋に身欠きニシン、たけのこ、昆布を入れ、かぶるほどのだし汁を入れて火にかけ、約20分中火で煮る。
⑤味噌を入れ、弱火で約30分、じっくり煮る。
⑥味噌がからむように仕上げ、器に盛る。

解説

富山県の郷土料理で、味噌に限らず、酒粕を味噌と同量くらい使って作る家もあります。春の訪れの遅い地域では5月までたけのこが食べられており、このたけのことニシンの味噌煮は、昔「たけのこ祭り」と呼ぶ富山市の山王さん祭りに欠かせない一品でした。身欠きニシンはニシンの乾燥品で、山間部の貴重なたんぱく源として利用され、本干しは米のとぎ汁に一昼夜漬けてやわらかく戻してから使います。

コメント

たけのことニシンはともに春が旬の食材です。たけのこは食物繊維とカリウムが豊富な低カロリー食品で、便秘を解消し高血圧やむくみ予防に働きます。ニシンは別名「春告魚」とも呼ばれ、良質なたんぱく質、ビタミンA、D、EPA(イコサペンタエン酸)を豊富に含んでいるため、風邪や肌荒れを予防してカルシウム吸収を高め、血液の流れをスムーズにする働きを持っています。高血圧や血栓予防、優れた整腸作用が期待できる一品です。

●「身欠きニシン」
ニシンの頭や内臓などを取り除いて二つ割りにし、そのまま乾燥させた素干し品です。昔は背肉のみの一本どり身欠きでしたが、現在は腹肉部を除かない二本どり身欠きが一般的です。生干しはそのまま使えますが、本干しは米のとぎ汁に一昼夜漬けてやわらかく戻し、昆布巻きや煮付けなどに用います。抗血栓作用のあるEPAやカルシウム吸収を高めるビタミンDを豊富に含み、貴重なたんぱく源として利用されています。脂やけをしておらず、ウロコが美しく光り、美味しそうなにおいのするものが良品です。
たけのことニシンの味噌煮
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