そば米雑炊

毛細血管が強化され、生活習慣病の予防に働く
そば米雑炊
30
256
3.3
1人分

材料

(4人分)
そば米1カップ
鶏肉80g
ちくわ1本 100g
にんじん40g
しいたけ2個
三つ葉少々
だし汁5カップ
しょう油
七味唐辛子、刻みねぎ各適量
砂糖

効能

コレステロール低下、生活習慣病

作り方

① そば米は研ぐように洗い、ざるにあげて水気をきり、倍量の水を加えて火にかける。沸騰したら中火にし、アクを取りながらやわらかくなるまで茹でる。目安は7~8分。火を切ってからそのまま10分ほど蒸らし、ざるにあけて水気をきる。
② 鶏肉は小さく切る。
③ にんじんは皮をこそげ、薄切りにする。
④ しいたけは石づきと軸を取り、かさと軸を薄切りにする。
⑤ ちくわは輪切りにする。
⑥ 鍋にだし汁を入れて煮立て、鶏肉、にんじん、しいたけ、ちくわを入れ、鶏肉に火が通ったらしょう油と塩で吸い物よりも少し濃いめに味をつける。
⑦ ⑥にそば米を加え、ひと煮立ちさせ、三つ葉を散らして火を止める。
⑧ 器に盛り、好みで七味唐辛子と刻みねぎを添える。

解説

そば米はそばの種実を軽く茹でて自然乾燥させ、その後に殻を取り除いたそばの粒のことです。米の代用として使われていたため、「そばごめ」「むきそば」とも呼ばれています。このそば米を使って作られる雑炊はそばの名産地・徳島県租谷(いや)の郷土料理で、この地方に隠れ住んだ平家の落ち武者一族から伝わったといわれています。すまし汁仕立てのため「そば米清まし」との呼び名もあり、今でも行事の時には必ず作られる料理です。

コメント

そばのでんぷんは消化吸収に優れ、即エネルギー源として働きます。アミノ酸バランスに優れたたんぱく質、食物繊維、ビタミンB1、B2、ビタミンPの一種であるルチンを豊富に含んでいます。食物繊維が便通を整え、ビタミンB1が消化のよいでんぷんをエネルギーに変え、ルチンが毛細血管を丈夫にして血圧低下に働きます。鶏肉やちくわでたんぱく質や脂質が補われ、抗酸化力の高いにんじんやしいたけが細胞の酸化予防に働きます。コレステロール値を下げ、動脈硬化や脂質異常などの生活習慣病の予防に有効です。

●「そば米」
そば米はそばの種実を軽く茹でた後、自然乾燥させ、そば殻を取り除いたものです。「そばごめ」「むきそば」などとも呼ばれ、米に混ぜて炊いたり、雑炊やお茶漬けに用います。そばはタデ科の1年草で、原産は中央アジア。生育期間が短く、寒冷地や山岳地帯などのやせた地で栽培できるため、古くから救荒作物として栽培されてきました。主成分は炭水化物で、たんぱく質、ビタミンB1、マグネシウムなどのミネラル、食物繊維などを豊富に含んでいます。そば米はそばの実を丸ごと食べるので栄養価が高く、ロシアのカーチャ(そば粥)はそば米雑炊と同様の料理です。購入する時にはしっかり乾燥したものを選びましょう。
そば米雑炊
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