おばく(御麦)

血中コレステロールが調整され、疲労回復にも有効
おばく(御麦)
60
300
1
1人分

材料

(2人分)
丸麦150g 
小豆15g
麦味噌、小口切りのねぎなど好みで適量

効能

コレステロール低下、むくみ、疲労回復

作り方

① 丸麦は洗い、約倍量の水に漬けて一晩置く。
② ①にさっと洗った小豆を加え、火にかける。
③ 煮立ったら弱火にし、途中で水を足しながらやわらかくなるまで煮る。目安は1時間。
④ 器に盛り、麦味噌にねぎを加えたものを添える。

解説

丸麦をやわらかく炊いた「おばく」は神奈川県津久井地方や隣接する山梨県上野原市などの郷土料理です。米のとれない山間部では白米はハレの日の貴重な食べ物で、日常的に食していたのは麦でした。「ばく」は「麦」のことで、主食だった麦を美味しく無駄なく食べる工夫から、小豆などの豆類や野菜などを少量混ぜて炊き、ねぎを混ぜ込んだ麦味噌をつけて食べます。一般に丸麦を使った場合は「ばく」、押し麦を使った場合は「麦飯」と区別されています。

コメント

丸麦は大麦を撞いてから外皮を取り除いたもので、食物繊維やミネラル、ビタミン類を豊富に含んでいる滋養強壮食品です。「五穀の長」とも呼ばれ、腸の働きをよくすると同時に、優れた利尿作用も発揮します。ビタミンB1・カリウム・サポニンなどを含む小豆と一緒に取ると、血中コレステロールが調整され、むくみ除去や疲労回復に有効な食べ合せになります。丸麦と小豆の豊富な食物繊維が腸内の老廃物排出に働き、発酵食品の味噌が抗酸化作用を発揮して、老化防止に働きます。

●「丸麦」
丸麦は大麦をついて外皮を取り除いたものです。大麦はイネ科の植物で、春まきは1年草、秋まきは2年草になり、日本では北海道を除いてほとんどが秋まきです。米と一緒に炊いたり、味噌、こうせん、麦茶、焼酎の原料など広い範囲で用いられています。大麦は外皮を取り除きにくく、胚乳部がかたいため、精白した丸麦を平たくつぶした押し麦で利用されるのが一般的です。主成分はでんぷんで、たんぱく質は米よりも多く、脂質や食物繊維、ビタミンB群やカルシウム・鉄分などのミネラルを豊富に含み、「五穀の長」とも呼ばれる滋養強壮食品です。
おばく(御麦)
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