群馬県

おきりこみ(御切り込み)

おきりこみ(御切り込み)
手打ちのぶつ切りうどんを直接煮汁で煮る料理がおきりこみで、麺を茹でる時間も惜しい農家で作り始めたと伝えられている群馬県を代表する郷土料理です。特に身体を心から温めてくれるこの郷土料理は、寒い冬に欠かすことができないお袋の味と言われ、うどんが手打ちであった群馬県では、うどんが上手に打てれば一人前の嫁といわれたと伝えられています。 おきりこみの麺には塩を入れないで作り、煮込まれる麺から出るトロミがおきりこみ独特の味です。切り込み、おっきりこみなどとも呼ばれています

凍み大根の煮物

凍み大根の煮物
凍み大根で作る煮物は、群馬県をはじめとする山形県や茨城県などの寒さ厳しい山間部の郷土料理です。大根を縦2つ割り(あるいは丸ごと)か3~4cmの輪切りにしてからたっぷりの熱湯で茹で、箸で穴を開けてわらを通し、戸外につるして凍らせます。日中は溶けて水分がポタポタ落ち、夜間は凍ってカチカチになる。この繰り返しを1ヶ月近く続けることで、大根の水分がなくなり、カラカラの凍み大根が出来上がります。水に漬けて戻してから料理に使いますが、大根のわずかな甘みが出て、煮物にぴったりの食材となります。保存性が高く、上手に乾燥させると一年間近く保存できます。

下仁田ねぎのぬた

下仁田ねぎのぬた
群馬県下仁田地方が主産地の下仁田ねぎは、普通のねぎに比べて軟白部がもっとも太くて短いのが特徴です。肉質はやわらかく、ほのかな甘みを持ち、味がよいため昔から高品質のねぎとして知られています。この下仁田ねぎで作るぬたは、家庭ごとに混ぜ合わせる食材に工夫があり、ポピュラーな家庭料理として食卓によく登場します。