ちまきは、もち米・うるち米・米粉などで作った餅、あるいは米を長円錐形、または三角形に形作り、笹・真菰(マコモ)・茅(チガヤ)などの葉で巻いてイグサで縛ったもの。ちまきの名の由来は、かつては茅(チガヤ)の葉で作られたため、「チガヤ巻き→チ巻き→チマキ(粽・茅巻き)」になったといわれています。もち米を植物の葉で包み、蒸す・ゆでるなどで食べる料理法は平安時代に中国から伝わったといわれており、『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』(931~938に編纂された辞書)には、灰汁で煮込むという製法が掲載されています。ここでは、もち米を笹の葉に包んでゆでる「三角ちまき」を作ってみましょう。笹の葉には殺菌・抗菌・防腐作用があるため、保存食としても優れています。もち米はたんぱく質やでんぷんを多く含み、消化器系を丈夫にして体力を強化する働きに優れています。また、体を温める作用も高いので、冷え性改善も期待できます。
そのすらりとした姿から「レディス・フィンガー」と呼ばれるオクラは、ビタミンC・カロテン・食物繊維などを豊富に含む緑黄色野菜です。特有のネバリ成分は血圧降下作用を持ち、コレステロール低下に働きます。やまのいもとオクラを一緒に取ると、滋養がたかまり、高血圧や糖尿病の予防に有効な食べ合わせになります。
にんじんはβ―カロテンが豊富な緑黄色野菜です。カロテンが粘膜を強化してにんじんはβ‐カロテン・カリウム・食物繊維などを豊富に含む緑黄色野菜です。高い抗酸化力を持つβ‐カロテンは粘膜を強化して抗がん作用に、カリウムと食物繊維が血圧安定に働きます。やまのいものサポニンは抗酸化作用があり、酵素のカタラーゼが活性酸素の解毒に働くため、にんじんと一緒に取ると抗がん効果がさらに高まる食べ合わせになります。にんじんにはビタミンC破壊酵素のアスコルビナーゼが含まれていますが、加熱することでその効力を失活することができます。
茶葉を粉末にした抹茶は、茶葉の持つ栄養成分を無駄なく取り入れることができ、特有の苦みは砂糖と相性がよいためお菓子をはじめとする様ざまな食品に利用されています。茶葉に含まれる脂溶性ビタミンのAやEは、お茶として飲む時よりも丸ごと摂取できる抹茶の方が無駄なく取り入れることができます。粘膜強化や老化防止の働きに優れています。抹茶・小麦粉・小豆を一緒に取ると、老化防止や体力強化、疲労回復効果が期待できます。