やまのいもは食物繊維やビタミンCを多く含み、でんぷん分解酵素のアミラーゼ含有は大根の約3倍といわれています。粘性物質はグロブリン様のたんぱく質にマンナンが結合したもので、ヌメリは水溶性食物繊維。これらの成分により、食べ続けても害がないといわれ、滋養強壮に働きます。酵素の効果は細胞を細かくするほど効果的なので、すりこ木でよくすりましょう。すりこ木でする前にすり鉢の周りですると、キメ細かくなめらかに仕上がります。
ノンカロリーで食物繊維を豊富に含む寒天と、干した貝柱の戻し汁とほぐした身を混ぜて作る炊き込みごはんは、糖質過多を抑えるダイエット食です。ホタテ貝柱はたんぱく質・ビタミンB2・鉄分などを豊富に含み、その栄養価や薬効は生のものより干したものの方が優れています。干したものは「干貝(かんぺい)と呼ばれ、寒天と一緒にコレステロール値や血圧低下に働きます。
寒天は天草を主原料にイギス、エゴノリなどのところてんの原藻から作られる食品で、冷水には溶けませんが、熱水に溶け、熱水溶液を冷やすと弾力性のあるゲル状に変化します。成分の約80%が食物繊維で高い整腸作用を持っています。ミネラルが豊富なワカメ、良質なたんぱく質と脂質を持つ卵と一緒に取ると、栄養バランスのよいダイエット食になります。コレステロール値低下と血圧低下が動脈硬化の予防に働きます。
たんぱく質・脂質・ビタミンB1を豊富に含む豚肉と、胃腸の働きを高めるふきのとうを一緒に取ると、消化吸収力が高まって体力が増強し、疲労や肩こりなどの症状緩和に有効な食べ合わせになります。ふきのとうにはふきよりもカロテンやビタミンCが多く含まれ、春先の粘膜強化に働きます。
